トモニゲート株式会社 代表 前井宏之です。
私は今、中小企業の経営者に向けた、社長専属AIパートナー「社長の右腕AI」というサービスを展開しています。
「AI」と聞くと、多くの人は「業務を効率化するための便利なツール」や「最先端のテクノロジー」を思い浮かべるかもしれません。
しかし、私が作った「社長の右腕AI」は、単なるお助けツールではありません。
採用するかどうか、どこまで任せるか、新しい事業に投資するか。経営者は毎日のように判断に迷い、決断に迷います。そして最後は、自分一人で決めなければなりません。
その決断、もう一人の視点があったら。
「社長の右腕AI」は、その「もう一人」として、決める前の判断を社長と一緒に考え、経営者の「思考の質」を高めるパートナーです。
なぜ、このようなパートナーを作り上げたのか。そこには、私の挫折と、そこから這い上がる中で見つけた「ある確信」がありました。
同じように限界を感じながら、日々戦っている経営者の方々の力になりたいと思い、「社長の右腕AI」を開発しました。
葛藤:労働集約型コンサルの限界と「社長としての私の限界」
以前の私は、いわゆる「アナログな」経営コンサルタントとして活動していました。最盛期には、私が率いていたグループ全体で年商45億円、従業員400名の規模になっていました。
クライアントの課題に向き合い、売上を伸ばすお手伝いをする。仕事自体には誇りを持っていましたが、経営者として常に頭を悩ませていたのが「労働集約型ビジネス」の構造的限界でした。
コンサルタントとして会社の売上を2倍にしようと思えば、従業員(コンサルタント)も2倍に増やさなければなりません。
そして、組織の規模が大きくなればなるほど、マネジメントの複雑さは跳ね上がります。
「どうやって人を育てるか」「どう組織をまとめるか」に忙殺され、私自身の手が回る範囲の限界が、そのまま会社の成長の限界になってしまいました。
「売上は増えても、利益率は上がらず、社長である自分の時間だけがどんどん擦り切れていく……」
そんな葛藤を抱えながら必死に走り続けていましたが、2024年、会社を倒産させてしまいました。
転機:AIの学び直しから見えた、AIのビジネス活用
実は前の会社を経営していた頃、社員から「ChatGPTに事業の相談をしたら面白い答えが返ってきた」と報告を受けてはいたのですが、当時は足元の経営に手一杯で、聞く耳を持てなかったのです。
しかし、その会社がなくなり、ある程度時間ができた時に「一度、AIというものに真剣に触れてみよう」と思いました。
とはいえ、当時の私にはAIの知識がほとんどなかったので、AIに関する書籍や公開講座で、学び直しを徹底しました。
プロンプト(指示文)の書き方を学び、毎日ChatGPTとキャッチボールをし、触り続けるうちに、鳥肌が立つような衝撃を受けました。
「これ、新規事業のアイデア出しに使えるぞ」「これまでのアナログな経営コンサルティングのあり方を、デジタルで根本から変えられるかもしれない」
暗闇の中で、一筋の光が見えた瞬間でした。
閃き:忙しい社長に「入力待ち」のAIは続かない。発想を逆転させた「A&Q」
しかし、いざこれを「中小企業の社長に使ってもらおう」と考えたとき、すぐに大きな壁にぶつかりました。
経営者は、とにかく忙しいのです。採用、顧客トラブル、日々の現場対応、目の前の資金繰り。AIがどんなに優れていても、「プロンプトの書き方を勉強する時間」なんて1秒もありません。
これまでのAIの多くは「Q&A(質問を入力したら、答えてくれる)」の仕組みです。
でも、何をどう質問していいか分からない。忙しい経営者にとって、白紙の入力欄(チャット画面)はハードルが高すぎます。
そこでひらめいたのが、常識を逆転させるアイデアでした。
「経営者が質問する(Q&A)んじゃない。パソコンを立ち上げたら、AIの側から経営者に問いかけてくれる(A&Q)仕組みを作ればいい」
「社長、今週の売上目標の進捗はどうですか?」「新しい採用の件、どこで止まっていますか?」とAIから能動的に問いかけてくる。それに対して、社長が「今ちょっとここで悩んでるんや」と答えていくうちに、思考が整理されていく。
経営の挫折を経て、私には一つの確信がありました。経営者にとって最悪なのは、間違った方向に全力で走ってしまうことです。私自身、全力で走っていましたが、走る方向を誤っていました。そして、見えている方向が一つしかなければ、「進むか、やめるか」でしか考えられません。並べて比べる選択肢があって初めて、どの方向に進むかを選べます。
A&Qの仕組みなら、AIが社長に問いかけながら、一緒に選択肢を並べられる。そうすれば社長は、走り出す前にほかの方向と見比べて、進む道を選べるのではないか?
これが「社長の右腕AI」の出発点になりました。
「社長の右腕AI」は、私個人の思いつきや経験則をそのままは実装しませんでした。この気づきをきっかけに、経営の理論や多くの会社の事例を洗い出し、“前井個人の主観”をできる限り取り除きながら、右腕AIが社長に問いかけるときの土台として組み立てていきました。
だからこそ、私一人の経験の範囲を超えて、業種や規模の異なる様々な経営者に使っていただけるものになっていると自負しています。
こだわり:ツールではなく、社長の隣にいる「右腕」として
「社長の右腕AI」を開発する上で、私には絶対に妥協したくないこだわりがありました。それは、これを「便利なITツール」として提供するのではなく、一人の「優秀な人材」として提供することです。
「社長専属AIパートナー」と呼ぶのも、部下でも上司でもない、対等な立場で一緒に考える相手として迎えていただきたいからです。
便利なツールは聞かれたことに答え、業務を早くしてくれますが、社長と一緒に考える相手にはなってくれません。
「社長の右腕AI」に込めたこだわりは、ほかにもあります。右腕AIには社内の利害も立場もないので、社長の判断がデータや理論と食い違っていれば、遠慮なくそう伝えます。
都合のいいことだけを言う相手ではなく、時に耳の痛いことも言ってくる“本物のパートナー”であることです。
だからこそ、あえて目と鼻と口のある顔(アバター)を用意しました。画面の向こうにいる一人の右腕と向き合い、話しかける感覚で迎えていただきたいからです。
将来は声や口調を選べるようにして、経営者それぞれの「お気に入りの聞き馴染みのいい声」など、経営者のスタイルに合わせてカスタマイズできる環境を目指しています。
もう一つのこだわりは、「初対面の時点から、わが社のことをよく知っている」状態を作ることです。
一般的なAIは、導入直後は「空っぽ」です。自社のデータが入っていないから、質問しても「一般論」しか返してくれません。
それを見た社長は「なんだ、やっぱりAIは使えない。うちの業界は特殊だから」と、使うのをやめてしまいます。
だからこそ「社長の右腕AI」は、会社の基本的な情報を受け取ったうえで着任し、着任したその日から、社長の考え方を右腕AIの側から聞いていきます。
その後も、社長とのやりとりを重ねながら、御社に合わせていける設計にしています。毎月、認定サポーターによる人の伴走もつきます。
「最初から、わが社の状況を知っている右腕」だからこそ、忙しい経営者でもストレスなく、自然と使い続けられるのです。
変化:社長の「言語化」が進み、判断の材料がそろう
「社長の右腕AI」を迎えると、まず社長に2つの変化が起こります。
社長の「感覚」がクリアに言語化され、社員への説明が変わる
経営者には、感性や経験(いわゆる「勘」)で素早く判断ができる「職人タイプ」の方が多くいます。しかし、その頭の中にあるものを言葉にする(言語化)のが苦手なケースが少なくありません。
感覚的に「これをピュッとして、パッとやってくれ!」と社員に伝えても、現場は困惑してしまいます。
「社長の右腕AI」と日常的にキャッチボールをすることで、社長のぼんやりとした熱い想いやアイデアが、整理された論理的な言葉になっていきます。結論だけでなく、その背景や理由まで言葉にできるので、社員への説明の解像度が上がります。
苦手な分野でも判断の材料がそろい、後回しにしていた判断が前に進む
社員が困ることの一つに、「社長の判断が遅いこと、社長のところで仕事が止まること」があります。しかし、社長とて人間です。
自分の得意分野(専門領域)なら即決できても、苦手な「マーケティング」や「経理・財務」などの判断を求められると、知識や判断基準がないために「ちょっと後で考えよう」と後回しにしてしまいます。
苦手な領域でも、「社長の右腕AI」と壁打ちをすれば、取りうる選択肢が良い点と悪い点つきで並び、ゼロだった知識が1や2へと広がります。しかも、難しい経営の専門用語をできるだけ使わずに話します。
決めるのは社長ですが、ゼロから考え始めなくてよくなるので、後回しにしていた判断にも手をつけやすくなります。
社長自身やチームから出る選択肢に、右腕AIからの選択肢が加わり、様々な角度から選べるようになることは、経営の質の向上に繋がると思っております。
おわりに:考えるという、本来の「経営者の仕事」を取り戻すために
経営者の本当の仕事とは何でしょうか。それは、書類を手早く作ることでも、社員と同じように手を動かすことでもありません。「未来のために、思考を巡らせること」です。
汎用のAIと比べられることもよくありますが、違いは、質問の前と後にあります。
質問の前には、右腕AIが御社の数字や経緯をもとに、「なぜ」「具体的には」と先に聞いてきます。質問の後には、選択肢を良い点と悪い点つきで返し、決めるのは社長です。一度きりの相談相手ではなく、御社のことを知ったうえで、迷うたびに隣で一緒に考えるもう一人の視点。それが「社長の右腕AI」です。
勘と経験で決めてきた経営者の方も、その決め方を変える必要はありません。決める前に、その判断が数字や理論からどれだけ離れているのかを知ったうえで、決められるようになります。
朝いちばんに「さあ、社長!今日はこの課題から解決していきましょう!」と背中を押してくれる。
そんな「理想の右腕」を、日本中、そして世界中の戦う経営者のもとへ届けたい。私たちは、あなたの挑戦をすぐ隣で一緒に考える準備はできております。
「社長の右腕AI」について詳しく知りたい方は、お問い合わせからご連絡ください。
さあ、あなた専属の「社長の右腕AI」に会いに来てください。

